のめりこみ音楽起業
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「のめりこみ音楽起業―孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール」
ブラックミュージック中心の音楽レーベル、Pヴァインレコードを創業した日暮 泰文が語る時代の移り変わり。
タイトルがすべて語ってしまっているけど、好きなブルースの情報誌を作るところから、どのように会社になっていったかを語っている。
ブルースが好きという時点で社会的にマイナーだし、社会的・金銭的な成功に関心がないはずだから、普通は会社になどできないはずなのに。
もちろん、情熱の強さが大きかったということに尽きる。
最近も、レコードガイドとか見ているとPヴァインが再発しているケースがすごくあり、Pヴァインはすごい!と話題になったりするし。
ネットの時代になって、いわゆるロングテールというやつで、昔のカタログがじわじわ売れているらしい。
何十万枚も売らないと採算が取れないようなメジャー会社と違い、数百枚から数千枚のディールの積み重ねで会社が大きくなっていったというのは、音楽ファンには嬉しいことだし、インディーレーベルの憧れでもあると思う。
最後には、経営者としての資質、音楽マーケットの縮小などいろいろ考えて、会社の経営権を売却してしまう。
団塊世代らしいドロップアウトの仕方だ。
ワンマンではないけど、会社を動かしてきた人がいなくなり、これからPヴァインはどうなるのかと若干不安にもなる。
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