ヘアスプレー
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2年くらい前に話題になった映画、「ヘアスプレー」。
今回見たのは1987年のオリジナル版映画です。
10年後くらいにブロードウェイでミュージカル化され、リメイクされたほうの映画が日本でもヒットしました。
元の監督はジョン・ウォーターズ。
「ピンク・フラミンゴ」という、お尻の穴で歌う人が出たり、犬のフンを食べるシーンで有名な映画を撮った監督です。
そんなカルト監督のメジャー映画デビュー作が元の「ヘアスプレー」なんです。
ただ、そんな情報なしでも楽しめる作品です。
ストーリーは1963年、テレビのダンスコンテストで太った女の子がスターになっていく過程を描いているのですが、そこに人種問題も絡めています。見た目だけで判断されがちだったテレビの世界を変える象徴として主人公がいるんですね。
脚本もジョン・ウォーターズが手掛けているのですが、過不足ないしすごくまとまっています。
DVDの帯に「この映画が好きだという子供たちはディバインが男だって知らないんだぜ!」というジョン・ウォーターズのコメントが載っていますが、主人公のお母さんを実は女装の男性が演じているとは思わないでしょう。ぼくもエンドロールを見て感じの悪いテレビ局長(男)もディバインが演じていると気づいたくらいです。男も演じているとは思わないよ。
全然関係ありませんが、最近マツコ・デラックスがお茶の間レベルで受けているみたいですね。10年ぐらい前からサブカル系の雑誌では見かけていたのですが…ディバインに憧れる人が普通にテレビに出ている日本はすごいですね。
2007年に公開された「ヘアスプレー」リメイク版は、「太っているから」と最初のコンテストに落とされて、両親と力を合わせて頑張っていくという風に、典型的なサクセスストーリーに変えられているみたいですね。
近所の露出狂としてジョン・ウォーターズが出ているようです。オリジナル版では黒人を好きになる女の子を強制しようとする精神科医として変な目回しや電気棒を持って出ています。
それとジョン・ウォーターズはヒッピーやビートニクが嫌いみたいで、オリジナル版にはわざわざヒッピーを馬鹿にしたようなシーンがありますね。リック・オケイセックが演じているんですが。
この後に撮った「クライベイビー」ではフィフティーズの流れるミュージカル仕立てだったことを考えると、ロックとソウルの黎明期の音楽が好きなんでしょうね。ちなみに「クライベイビー」はジョニー・デップの映画初主演作です。
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