Travesia Ryuichi Sakamoto Curated By Inarritu
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3月に坂本龍一が亡くなってから追悼本が何冊も発行され本屋には追悼コーナーが今もある。
亡くなった直後に5月に発売されると告知があったのが映画監督アレハンドロ・イニャリトゥが選曲した坂本龍一作品のコンピレーション。
タイミング的に追悼じゃないなと思ったら闘病中の坂本龍一を励ますためにスタッフが本人に内緒で企画を進めていたそう。
ライナーノートによるとアレハンドロ・イニャリトゥは1983年にメリークリスマス・ミスター・ローレンスを初めて聞いたとのこと。バベルで既存曲を使ってレヴァナントではサントラに起用している。なんで映画監督がと思ったけど長年の思い入れもあり直接の付き合いもあるから適任だ。
坂本龍一のソロ名義の作品から幅広い年代の曲が選ばらている。改めて聞くとミニマルな旋律の曲が多いな。感情的な昂ぶりを感じさせる曲も音数は少なめ。
冒頭に1978年の初ソロ作から千のナイフが選ばれてるけど2000年代に流行ったエレクトロニカを先取りしている。
タイトルのTravesiaはスペイン語で「交差点」。いろんなジャンルの音楽を交えたその中心に坂本龍一がいる。新しい視点のベストアルバム。
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