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    岩永直子「今日もレストランの灯りに」

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    岩永直子「今日もレストランの灯りに」

    今年の春に初の単著を発表した医療記者、岩永直子。
    ふとしたきっかけで50歳を目前にコロナ禍でイタリアン・レストランでバイトを始める奮闘記。
    元読売新聞社で医療に関する記事を書く記者をしていてその後バズフィード・ジャパンに転職。それからコロナ禍になったので知らずにコロナに関する記事を見かけているかもしれない。
    ただ記者やライターは生涯に渡って続けていくのが難しいため本業以外にバイトでもしようかと思っていたところにたまたまイタリアンのお店と出会う。
    それからの日々は個人経営の飲食店あるあるで普段個人店で食事したりお酒を飲みに行く人は似たような経験をしているはず。
    お店のスタッフとも他の常連とも仕事以外のことが話せて相談できる知り合いができていき、自分にとってかけがえのないお店になっていく。
    実際のお店の名前を出しているのでホームページを見てみたら多彩な食材を使って一工夫したメニューばかりだった。高級なお店で出てきそうな見栄え。
    身の回りでも副業やってたり兼業しているのは女性が多い。女性は役職になれないとか昇給がないなんて職場もあるし、そもそも女性の給与が男性より低く設定されたりしてることもある。著者の場合はお金に困ってということではないが将来への不安があって働く決意をしたのだからそこで気の合う仲間に会えたのは恵まれている。
    noteに備忘録として日記をあげてたら出版社から声をかけられたそう。著者は若い頃飲食のバイト経験があったとのこと。だから仕事への対応は早かったと思われる。
    個人の飲食店の様子を知りたい人には参考になる一冊だ。
    表紙のイラストはオカヤイヅミ。さりげに白赤緑のイタリアンカラーだ。

    オーナーシェフは40代後半なので昭和風の修行時代を過ごしている。パワハラセクハラが当たり前の時代だ。なので年上の著者には普段は「岩永さん」と言ってるのに場合によって「姐さん」「お母さん」「太ったおねえさん」などと言ったりする。著者は気にしていないどころか仲がいい証拠と捉えているようだが今の時代的にはNGな発言の気がする。著者も大学生のバイトを「イケメン」だと言ってるがこれも微妙。
    医療記事の初単著も買ったままだからそのうち読まないと。
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