fc2ブログ

    中古CD・古本・雑貨を販売するセレクトショップの店主ブログ

    fslogo.jpg
    本と音楽のお店 fantastic something(ファンタスティック・サムシング)
    logo_rw_bn_or.jpg
    リサイクルショップ Rockin' Way
    ヤフオク出品リスト→ http://bit.ly/1PSuL0v
    amazon-logo_JP_white.jpg
    アマゾンの評価→ http://amzn.to/1mmCVpB

    近田春夫 「グループサウンズ」

    CATEGORYBook




    発刊予定を知ってから気になっていた近田春夫がGSについて書き下ろした「グループサウンズ」。
    近田春夫自身が普通のリスナーからミュージシャンになる過程で起きたGSブームについて語るのだから面白いに決まってる。
    スパイダースやタイガースなど有名なバンド9組の紹介と対談二編で構成。語りおろしで読みやすくてすぐ読み終わってしまった。
    バンド紹介がリアルタイムの人ならでは、初めて見たのはどことかこのシングルはこういう印象とか年表ではわからない情報が多くて逆によく伝わる。
    近田春夫としてはGSに英米のロックを日本でやる可能性を広げるものとして期待してたのに、けっきょく歌謡曲に回収されていくのを見守るしかなかったという残念な変遷が繰り返される。
    タイガースの瞳みのるとエディ藩との鼎談はGSの内情とミュージシャンシップとの相剋があらわれていてミュージシャンには特に面白いんじゃないかな。
    個人的にはGSは生まれる前の音楽でいい曲もあればピンとこない歌謡曲もあるという印象。



    で、思い出したのが2020年に発売されたFAR EAST! FAR OUT!というコンピ。日本、香港、シンガポール、インドネシアなどの64年から71年のガレージ系の曲が150曲集められていて日本のはほぼGSの曲。なかでもゴールデンカップスとスパイダースの曲が多く、60年代の英米の音に影響されていてすごく良い。GSバンドがやってたロックの系譜にルースターズとかもいるんだなと改めて思ったりした。
    ゴールデンカップスの曲が特に良いのだけど本書によると録音はドラム石川晶、ベース江藤勲とジャズ・ミュージシャンが演奏してるそうだ。
    知らないことがすごくよくわかる本だったな。そして日本の音楽界を見直す本としては定番、内田裕也のエピソードも面白い。 


    ゴールデンカップスが本牧で活動してたというと思い出すのは、小さい頃に根岸駅の近くに住んでたんだけど、内陸のアメリカンハウスを見ながら友達と2人で三溪園の方へ4車線またいで幼稚園へ通ってた。考えてみるとよく事故に遭わなかったなと思う。
    関連記事

    COMMENTS

    0Comments

    There are no comments yet.