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    オオヤミノル 「珈琲の建設」

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    初めて知ったオオヤミノルの新刊「喫茶店のディスクール」が面白そうだと思いプロフィールを見たら焙煎家だという。完売していた前作「珈琲の建設」も合わせて再版されたからまず読んでみた。
    5章に分かれていてコーヒーのイメージの変遷、豆、ドリップ、味わうこと、飲むことについて語られていく。
    1990年代に京都の喫茶店で経営に携わっていたからバブル後のコーヒー業界について店名も合わせて概要が語られていてわかりやすい。
    豆やドリップについては日々コーヒーに接し、焙煎もやりながら考え続けていたことなのでこれは焙煎をやる人の方が伝わりそうだ。焙煎をやったことがない立場としては感覚的な話しに感じてしまう。
    自分のイメージする焙煎の度合いや湯の熱さでコーヒーを出し続けるのが大事だと伝えたいのだろう。
    コーヒー関係の人では珍しく「美味しいの前に中毒がある」と書いてあって納得。美味しくないお酒は飲みたくないけどコーヒーは飲みたいと思ったらコンビニやマック、果ては缶コーヒーでも飲んじゃうからね。

    普段あまりやらないけど他の人のレビューを見ると一晩で読んだと書いている人が多い。
    本人が書いたものではなく、出版元の誠光社堀部篤史による聞き語りだ。
    オオヤミノル自身は今は店頭に立たずお店は他の人に任せているそう。話しぶりから、コンセプトや考えをしっかり伝えるコンサルタントの才能のある人だと感じた。
    帯にある『読むものを挑発し、苛立たせる、堂々巡りの「反=珈琲入門」』がこの本の1番の要約だ。
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