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    三國清三 「三流シェフ」

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    2022年末でオテル・ドゥ・ミクニを閉店したシェフ三國清三の自伝。
    戦後の立身伝みたいで面白い!
    1954年に生まれた時点で戦後10年近く経ってるわけだけど北海道の漁師町出身だから高度経済成長とは無縁のため時代がずれて感じる。
    中卒で住み込みで働いていた米屋で初めて食べたハンバーグに感動してコックを目指したというのだからそれまでは都市と比べると本当に貧しい暮らしだったのだろう。
    でも中卒から札幌グランドホテルに入り込んで帝国ホテルに移りスイス大使館料理長に任命されるのだからすごいとしか言いようがない。
    行動力と地道な努力で三つ星レストランを渡り歩き日本に戻って日本の食材を活かしたフランス料理で世界的に有名になっていく。こういう人は今後出てこないだろう。
    15年くらい前まではフランスや欧州各国で修行したシェフはいたけど最近は金銭的に難しいのか野心がないのかあまり聞かなくなった。この本を読んで修行に出ようと考えるのは少数派どころかいないのかもしれないな。
    自伝といっても聞き書きで「奇跡のリンゴ」のライターが手を入れてるのだけどそのために直線的な事実の羅列にならず引きや前ぶりがあって読みやすくなっている。幻冬社の社長、見城徹はもともと角川書店でユーミンや尾崎豊の自伝を編集して有名になった人だから有名人の自伝には力を入れているのだろう。

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