山本善行 「本の中の、ジャズの話。」
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古書善行堂店主山本善行の「本の中の、ジャズの話。」
たまたま本人のツイートが目に留まり、完売間近とのことなので通販にて購入。
大阪で発行されている無料のジャズ情報誌Way Out Westの連載100回分をまとめたもの。
毎回ジャズにまつわる本について書いているエッセイなのだが、本業が古本屋なので本題に入る前のまくらの本やジャズの話題も面白い。自分の蔵書1万冊から古本屋を始めたそうで他店へも足繁く通い本への愛を感じる。いろんなものを読んで聞いてきたことがわかる。
歴史的、ジャンル的な価値観ではなく、著者の視点から選ばれた本と話題なので興味を引かれるものが多く、半分も読まないうちに手に入れやすい本とCDを買ってしまった。
幸いなのは古本を取り上げていることが多く、簡単には手に入らないことだろう。簡単に手に入れられなくて良かった。
取り上げられているうち1番古い本は野川香文の「ジャズ音楽の鑑賞」。1948年だ。敗戦から3年で音楽鑑賞の本が発売されているのは文化の力を感じる。
1957年に既に河野隆次による「ジャズの事典」が出てるのも興味深い。
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