Bala Desejo "Sim Sim Sim"
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近年ディスクユニオンに行っても寄るのはラテン・ブラジル館ばかり。輸入盤のセレクトもいいし許可の取れるものはユニオンが日本盤を発売している。
そんなディスクユニオンが2022年のブラジル音楽のベストに挙げていた作品。
リオの若手ミュージシャン4名が結成したバーラ・デゼージョのSim Sim Sim。
Simはポルトガル語のYes。
試聴もせずに買って聞いてみたらリズムこそサンバだけど曲はポップ。60年代の終わりのトロピカリアから続くブラジリアン・ポップ・ミュージック、MPBを現代にアップデートした感じだ。
勝手にもっと土着的なのを想像してたんだけど確かにこれはいい。
いろんなジャンルの音楽が混ざってるし曲の中でもメロディやリズムが変わったりする。スカやレゲエっぽい曲はブラジルでは珍しい。
コロナ禍の閉塞感が嫌になって4人で共同生活しながら作ったらしい。リモートではなく顔を合わせて演奏してるからか解放感もあるし音が明るいのもいい。
2022年のベストアルバムに入る作品だ。
何かに似てるなと思ったらオス・ノーヴォス・バイアーノスだ。こちらは70年代の政局混迷期にコミュニティ的にミュージシャンが集まったバンド。状況も似てるし久々に聞いたら雑多な曲調なども似てるなと思った。こちらも名盤。

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