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    ポール・オースター幻のデビュー作

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    本屋に行って驚いた。
    アメリカの作家、ポール・オースターがポール・ベンジャミン名義で発表した探偵小説「スクイズ・プレー」が翻訳されていた。
    単行本じゃなくいきなり新潮文庫からの発売だけどほとんど知られていない作品なので世に出たのは素晴らしい。
    実は大学が英文科で卒論がポール・オースターだったため洋書を探していて原書も手に入れていた。横浜そごうの洋書コーナーで1993年頃かな。その頃には柴田元幸さんの解説が何かでこの本の存在も知っていたということだからネットもない時代に我ながらすごい。
    探偵、野球、偶然といったポール・オースターが好む要素は全部入っている。
    敵役でBigとVery Bigという2人組が出てくるんだけどチラッと見たら「ただの大男」と「超大男」と訳されていた。
    ニューヨーク三部作の合本もあったから見てみると洋販の帯にベケットとカフカの名前が出ている。1990年まではそういう感じだった。「鍵のかかった部屋」は村上春樹の「羊をめぐる冒険」と同時期に書かれているのに不思議に似た部分が多いので読み比べるのも面白いかも。

    ちなみに日本で知られ始めたポール・オースターを卒業で取り上げたのはなぜかというと、評価の定まった大作家より今現在活動している作家について調べて書くのが大事と思ったから。音楽に関しても昔のものだけじゃなく今のものも追いかけてるし学生の頃から自分の考えは変わっていないな。



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