EBTGとRedhot + Rio
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夏になると聴きたくなるEBTG Walking Mounded。
アコースティック・デュオEverything But The Girlが「21世紀のボサノバ」といってドラムンベースをやり出したアルバム。
1995年を席巻したドラムンベースがクラブジャズと共振して翌年にはだいぶ繊細な音が出てきた。このアルバムにもSpring Heel JackとHowie Bが協力している。
この前のアルバムのMissingをトッド・テリーがハウスリミックスしたら普通にビルボードトップ10まで行ったこともありこのアルバムも売れたけど昔からのファンからは受けは良くなかったように思う。もう1枚ハウスアルバムを出してデュオとしての作品は最後になっちゃったし。
で半年後に出たエイズのチャリティーアルバム、Redhot + RioにEBTGがコルコヴァードを提供している。ベタなドラムンベースのビートで音的にはアルバムより前に作った「21世紀のボサノバ」試作版みたいな感じだったのかもしれない。これはこれでいいけど。
Redhot + Rio、デヴィッド・バーンとマリーザ・モンチ、坂本龍一とセザリア・エボラとカエターノ・ヴェローゾとか面白い組み合わせが多い。変わったところではハービー・マンとStereolab、マッドプロフェッサーの黒いオルフェDubとか。
このアルバムを聴くとこの26年音楽はそれほど進歩してないのがわかる。1995年のドラムンベース以降は革新的なジャンルって生まれていなくてDTMも広がり、いろんなジャンルの掛け合わせばかりになってしまった。
逆にいうと1995年までの音楽に今の音楽の元はほとんどあるんじゃないかな。
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