石濱匡雄 「インド音楽とカレーで過ごす日々」
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以前からずいぶん浮世離れしたイメージのあったシタール奏者、石濱匡雄。
近年はユザーンの監修でベンガル料理のレシピ本も出している。
語り下ろしの自伝「インド音楽とカレーで過ごす日々」が発売されたのだけどこれが面白かった。
父親不在で母は仕事熱心、なので小さい頃は家政婦さんが来る生活だったとか。
ひとりっ子ということもあり好きなこと、得意なことを選んでいたら高校は美術科の陶芸コースに。楽器もギターから始めて教室を探してたらシタールをやることに。
家の近くにカンテグランデがあり小さい頃からチャイが身近で、シタールに触れてからインドに行ってみたいと思い、初めてインドへ1人旅をしたのは高校生の頃!
ここまでで三分の一くらいなのにいちいち面白すぎる。
まだまだ家族関係やインドで生活するようになってからの話しも続く。外国人でシタールを学ぶ人の8割はビートルズ の「ノルウェイの森」から入ってくるとか。
料理については言葉と調理を学ぶために学生時代にインド料理屋でバイトをしはじめたのがきっかけ。今はレシピ本を出してるくらいだしインスタを見てても美味しそうな料理ばかりだ。
ただこの本には料理の名前やレシピが載ってるわけじゃないのでそちらは期待しないように。
音大系の真面目さとは違う生真面目さがありながらできないことはやらない大胆さもあって本人の資質がインドに合ってたんだと思わされる内容だった。
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