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    牧野楠葉「フェイク広告の巨匠」

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    中原昌也のTwitterで知った牧野楠葉のデビュー作「フェイク広告の巨匠」。
    このタイトルと中原昌也が帯のコメントと解説を書いているということで気になった。
    フェイク広告とはニセの体験談や有名人の写真を無断で使った広告のこと。
    末端の広告会社に小説で賞を取ったことのあるミニという女の子が入社してきて型にはまらない広告で評判になる。
    ただぶっ飛んだ内面と行動で不倫や起業など周りの人を振り回してしまう。
    著者も小説を書きながら広告会社を営んでるようで本人の経験も活かされてるのではないだろうか。広告はマンガLPが主力のようでこの本でフェイク広告について書いてしまうことで本業に差し障りがあるんじゃないかと思ってしまった。
    他に10ページほどの掌編3作と短編「新代田から」が収録されている。
    どの作品も不安や願望、エロ、暴力にあふれている。
    「新代田から」は本谷有希子ぽさも感じた。
    冒頭の作品で間接的に匂わせているが大森靖子の切迫した世界観も好きそうだ。
    なんかちょっと形容詞と助詞の使い方に癖があり意味が取りにくいところがあった。
    この本の広告も自分の会社で作ってるようだけど流石に作り方が上手い。
    本人は小説を書いていきたいようだけど広告の仕事の方が評価されやすそうだ。



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