遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ
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大阪在住のフリーライター、スズキナオの「深夜高速バスに100回くらい乗ってわかったこと」に続く最新作「遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ」。
今回もタイトルが長い!
まあでも良いタイトルで、ついつい自分が好きなものを選んでしまうから違うことをしようというコラムのタイトルなんだけど、コロナ禍で篭りがちな生活だけどあえて何か楽しいことをしようという提案のようにも思える。
実際コロナ禍で神戸三重、横浜までも足を伸ばしている。
逆に地元で今まで行ったことのないお店に入ったり。
でも前作に比べると遠出の取材は減っていてコロナの影響を感じる。その中でアイデアを出して文章を書くことでライターというよりエッセイストの方がしっくりくるようように感じた。
ただ本人的には自分なりの意見や感想を言うよりは人に話しを聞いたり、みんなと集まった時のことをまとめて正確に伝えるのが好きそうだ。
最後の第4章のタイトルに表れている。「誰かが私に何かを話して聞かせてくれたことのありがたさと、私がそれをどれだけ聞こうとしてもひとりの人の内面には遠く及ばないという寂しさ」。
ここでいつもの自分じゃないほうを選べるのか今後も楽しみな書き手だ。
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