インヒアレント・ヴァイス
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ようやくアメリカ映画に辿り着いた。1960年にデビューしてから写真に撮られていないアメリカ文学の謎の巨匠、トマス・ピンチョンの原作をポール・トーマス・アンダーソンが映画化した「インヒアレント・ヴァイス」。
1960年代後半のロサンゼルスでハッパを吸ってばかりの私立探偵が元カノから不倫相手の身が危険と相談され、聞き込みに回ってると他の事件に巻き込まれる。そのうち元カノも不倫相手も同時に姿を消してしまい、ヘロインの密売やら謎の組織やら話しがややこしくなっていく。
2014年の映画だけど今まで見る気にならなかったのは150分という長さと話しがまとまらないんじゃないかと思っていたから。
でも見てみたら500ページもある原作が見事に整理されていた!話しは込み入っているんだけどちゃんと流れがわかるようになっている。
こんなに面白いならもっと早く見ておけばよかった。
ただ登場人物が多い上に関係が複雑で展開が早いから苦手という人もいそう。
あ、あと主演がホアキン・フェニックスなんだけどガリガリに痩せたジョーカーでの演技しか見たことがなかったので小太りだと別人に見えた。ジョーカーの神経質な演技とまったく違うのですごい俳優だ。
最初のシーンの終わりでなんか聞いたことのある曲が始まったと思ったらCanのVitamin C!そこにクレジットが出てリズムに合わせてタイトルが出るのはしびれた。
で思い出したのがジョジョの奇妙な冒険第8部ジョジョリオンで急にビタミンCというスタンドや田最環(ダモタマキ)というキャラが出てきたこと。なんで今Canとそのボーカルのダモ鈴木の名前を使ってるんだと思っていたんだけどタイミング的に作者はこの映画を見てVitamin Cを聞いたはず。あーやっと謎が解けた。
しかし2018年の映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」はこの作品にそっくりだな。

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