遭難者/女っ気なし
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映画鑑賞第2夜。
フランスのギョーム・ブラックの自主制作短編「遭難者」2009年と劇場デビュー作「女っ気なし」20191年。
蓮實重彦が新書「見るレッスン」で今のフランスの監督でヌーヴェルバーグを継ぐ気鋭と書いていて気になった。
「遭難者」はパリから来た自転車乗りの自転車がパンクして困ってるところ、地元に住むさえない男、シルヴァンが手助けしようとして起こる出来事を描いている。
「女っ気なし」はそのシルヴァンが管理するアパートに母娘がヴァカンスに来て生まれる交流を描く。
ともにデジカメではなく16mmフィルムを使っていて特に「女っ気なし」は映像が洗練されて綺麗。
ヌーヴェルバーグでいうと会話の少ないエリック・ロメールという感じ。ジャームッシュやカウリスマキの演出にも影響を受けていそう。映像だけで心の動きを表現できる監督だ。
シルヴァンがアメリカンカルチャー好きなのでシンプソンズやサウスパーク、果てはイージーライダーのポスターや中指立てたジョニー・キャッシュのTシャツなんかが出てくる。
25分と60分の小品なので90分くらいの作品も見てみたい。
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