ありふれた事件
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今年の大晦日はカウントダウンにも出歩かず映画鑑賞。
学生時代に見たいと思いつつ都内まで見に行かれず、ビデオも出回らずDVDも発売されずで見逃していた映画、「ありふれた事件」。
やっとDVDが出たのだけどそれももう7年前だ。
映画は好きなんだけど長時間労働の仕事ばかりでなかなか見る時間が取れなかった。
1992年のベルギー映画で殺人犯を取材しているテレビクルーの擬似ドキュメンタリー(モキュメンタリーという)。
手ブレしながら主人公を追ったり、強盗と殺人を繰り返す主人公がカメラマン、つまり映画を見てる自分達の方を見て語りかけたり、実際の場面かと思いきや画面が巻き戻されてモニターのチェック中だとわかったりいろんな撮影方法が取り入れられている。
殺人犯は詩を嗜みピアノを弾いたりしながら人種差別や偏見が酷かったりと多面的な性格が描かれている。
主人公の振る舞いや録音技師のこととか所々笑わせにきてるんだけど人がバンバン死ぬしグロいシーンも多いしで見る人が見たら不謹慎に感じるかもしれない。
取材を続けるうちにテレビクルーも殺人に手を貸すようになり話しが進んでいく。
自主制作なのに珍しくダレることがない。
1992年の映画なのに新鮮に感じ、思ってた以上に面白かった。
子供部屋のシーンで壁に聖闘士星矢のポスターが
大量に飾られているのも目に留まった。
ミヒャエル・ハネケの「ファニー・ゲーム」はこの作品にすごく影響されてるんだな。
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