永井玲衣「水中の哲学者たち」
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電車の行き帰りで読んでいた永井玲衣「水中の哲学者たち」。
文章は明晰で読みやすいのだけど哲学研究をしている人だから示唆するものが濃密で読むのに時間がかかった。
初めて耳にしたけど哲学対話というみんなで輪になって一つのテーマを語り合う取組みがあるそう。思考力を高めるために小学校とかでもやるらしくその現場での発言や出来事にまつわるエッセイがまとめられている。
哲学書は著者が考えをまとめていくもので哲学対話は一人一人が考えたことを発言することで哲学の立ち現れる現場なんだなあとか文章についてあれこれ考えてると時間が経っていた。
タイトルはみんなで考え事をしているのが水の中にもぐっているようだから。
昔からものごとを考えている人だからか初めての連載なのに文章を書き慣れている。読み始めたときは男性が書いているのかと思ったのだけどプロフィールを検索してみたら女性だったので驚いた。
こういう一見とっつきにくそうな本が版を重ねて売れているらしい。物事を簡単に要約したものが売れてる中で正反対のものが評価されているのはいいことだ。
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