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    桑田佳祐「ポップス歌手の耐えられない軽さ」

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    文章を読むとその人のことがわかるので興味のある人のエッセイや自伝を読むんだけどサザンオールスターズの桑田佳祐が週刊文春で連載していたエッセイが本にまとめられた。その名も「ポップス歌手の耐えられない軽さ」。
    ロック歌手じゃないのと思うけど本文を読むとロックミュージシャンは憧れの存在で本人は流行歌を作る歌手だと考えているようだ。
    映画好きらしくタイトル自体もミラン・クンデラの小説で映画化もされた「存在の耐えられない軽さ」から取ってる。
    今まではインタビューをまとめた本は出てるけどこの本は全部本人が書いている。もう65歳だし癌の闘病経験もあるから書いてみたのかと思う。連載開始は2020年の1月だからコロナが騒ぎになる前なのでステイホームで時間ができたからとかじゃない。
    何を書くかというと序盤は茅ヶ崎で育った生い立ちや学生時代のこと、バンド結成の経緯など詳しく書いてある。
    その後は音楽や世情のこと、コロナ禍の生活や音楽活動など。
    引っ込み思案、トークが苦手なんてことも書いてある。確かに90年代のHey!Hey!Hey!やうたばんにサザンはあまり出てなかった気がするけどその理由がトークの比率が高いからとは。音楽だけやっていたい人らしい。
    なので準備が面倒と言いながらもコロナ禍でもライブをやることに前向き。
    忌野清志郎にちょっと似てるけどあちらはプロ魂の塊。桑田佳祐は楽譜も読めないし演奏力も拙い紛い物のままここまで来たという風に考えてるらしい。
    読むとサザンがまた違って聞こえるかもしれない。
    構成の人がクレジットされているから傍点ふったり文末整えたり表記をまとめたり手が入ってるように感じた。
    文章自体は本人が時間をかけて書いたのが伝わってくる。書くのに時間がかかった文は読むのも時間がかかる。
    それと80年代の芸能界を生きた人の本を読むと毎回思うのだけど内田裕也のエピソードはこの本でも面白い。

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