辻山良雄「小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常」
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荻窪にある個人経営の本屋Titleの店主、辻山良雄が開店当時の2016年から続く連載をまとめたエッセイ集「小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常」。
2015年に池袋にある大手チェーン書店が閉店するのが話題になってたのだけどそこで店長をしていた人が小さな書店を開店するということで当初から注目されていた。ネットだけじゃなくリアルな雑誌でも取り上げられてるのを見たし、その後に個人で書店を開業する人の指針にもなったのではないかと思う。
書店の奥にカフェスペースがあるのも当時は珍しかった。
小さな書店での日々が綴られていくがお店を続けるのは地道な作業でその中でお客さんはじめ人との触れ合いがあるのだなと感じさせられる。
特にコロナ禍ではそれまでのルーティンも崩れ何が正しいのか手探りとなる。
受けを狙ったりどぎついことは書いていないので派手なアピールをする本ではない。本や書店、個人経営の本屋に興味がある人向け。
ちょっと気になるのはヘイト本を出版したり社長や編集者がたびたびトラブルを起こしてる幻冬社からの出版だということだろうか。
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