トマス・ピンチョン「ブリーディング・エッジ」
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公の場に出ないことでは「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーにも匹敵する、アメリカの作家トマス・ピンチョン。生年のデータが正しければ84歳で今も生きてるはず。
そのピンチョンの今のところ最新作、2013年に英語版が出た「ブリーディング・エッジ」が邦訳された。
2001年911テロの情報を耳にしてしまった主婦の話しだという。執筆当時76歳でこういう物語を思いつくのもすごい。
ニューヨーク出身、工学部卒の理系だけどカリフォルニアやメキシコに住んでいたためかヒッピーやドラッグカルチャーも経験してる人で作品にも反映されている。
アメリカ文学の巨匠ではドン・デリーロも「墜ちてゆく男」という911にまつわる作品を書いてるけどピンチョンはよりポップでカオスな内容になってるんじゃないかな。
2007年に出した前作「LAヴァイス」はハッパ好きな探偵が元カノに頼まれてロサンゼルス中をめぐる話しだった。
訳書の厚さはちょうど4センチと分厚い。時間作って早く読みたいな。
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