ハートカクテル
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部屋を片付けてて出てきたわたせせいぞうの「ハートカクテル」。
世代的にそういうマンガがあるのは知ってたし広告イラストは見ていて名前も把握していたけど作品自体は読んでいなかった。

なのでひばりくんの作者江口寿史がわたせせいぞうとつげ義春をマッシュアップしたパロディ「わたせの国のねじ式」を先に見たほどだった。3枚目の画像はそちらのネットからの拾いもの。

だからというわけでもないけど95年にマンガ文庫で再発された時に読むとこの真面目なストーリーは笑わせるための前振りなんじゃないかと思ってしまった。
毎回片岡義男の短編小説を読んでるようでバブル前に東京が浮ついていた雰囲気が伝わってくる。
今からすると昭和的な言葉や表現が気になるところも時代を先取りしていた外来語や英語的な表現とギャップがあるからだろう。
それにしても30年前の時点でバブル世代のわたせせいぞうに清貧どころか貧乏くさいと思われていたつげ義春をぶつけてきた江口寿史のセンスは批評的だし冴えてるな。
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