0円の本
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ここ数年でよく名前を聞くようになった坂口恭平。
今年「苦しい時は電話して」という本が話題になっててこの人の本買ってみようかななんて思ってたら、部屋を片付けてた時に「TOKYO 0円ハウス0円生活」が出てきた。初版2011年。2008年に出た初めての文章本の文庫を買ってあった。
ホームレスから聞いたお金をかけない生活術を書いてあって、東日本大震災の後だったから著者名は気にせず買ったのだと思う。
それぞれ工夫を凝らした家の様子はリーマンショック以前のことだから恵まれた時代で今ではこんな生活はありえない。
単行本発行時に著者は29歳。既存の建築じゃなくホームレスの家に引かれる理由や今までの思考の遍歴も書かれていて、考え方が現在まで一貫しているなと思った。
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もう一冊0円とタイトルに入っている本「0円で生きる」も見つかった。
こちらは1993年に「完全自殺マニュアル」を出して100万部以上売り、その後の太田出版の躍進に貢献した鶴見済の最新刊。2017年発売。
0円で生きる方法を紹介して章の終わりには概観的な文章がつく。そのスタイルと具体的な数字が少ないのが昔と同じだ。
節約術というよりはネットや地域のフリマでものを売ってみるとかクラファンなど考え方を変えるきっかけが書いてある。
相互贈与を求めない与えるだけの自然は最高、なんてことも書いてある。この人自殺とか無気力とかネガティブなこと書いてたのに急に覚醒して「レイヴ力」と言い出したからな。
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