「家族」にまつわる本
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早川義夫「女ともだち」を読んだ流れで積読の山から家族にまつわる本をまとめて読んだ。
①北上次郎「息子たちよ」
椎名誠とともに「本の雑誌」を創刊した北上次郎。会社に寝泊まりして日曜の夕方にしか家に帰らない生活を20年続けたそう。2人の息子との出来事を思い出しながら、関連する小説を紹介する書評でもある一風変わったエッセイ。紹介してるのは人情ものとミステリーが中心で、知らない本が多く読みたくなる本がまた増えた。
②村井理子「兄の終い」
翻訳とエッセイで多作な村井理子。仲が悪く疎遠だった兄が脳出血で突然死し、その後始末をする顛末を描いたエッセイ。
兄の子、元妻、警察、役所や業者とのやりとりが描かれているのだけど、気が進まないながらもタスクをこなすようにサバサバしている。
③植本一子「家族最初の日」
ラッパーECDの奥さんの初の単著。47歳と23歳の24歳差婚。
ECDと共著「ホームシック」は読み、「かなわない」以降の本は積読のままなんだけどこの本(旧題働けECD)だけ手に入らなくなってしまい、文庫になって購入。2人目の子を妊娠してから震災後までの育児日記で、本人も書いているように「序の口」とのこと。「かなわない」以降の本は日記のつもりが私小説的な内容になるようでまだ手を出していないがいつ読めるか。
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たまたま子供が独立後、子育て中、育児中と、書き手が違う立場の3冊だった。共通してるのは家族との距離に思い悩んでいるところ。
違う一面を見てショックを受けたり、傍にいてくれるだけで安心したり。
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