赤松利市「下級国民A」
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62歳の時、住所不定、無職で作家デビューした赤松利市。
気になりつつ小説は読んでなかったのだけど、初の随筆が出るというので発売日の今日2月29日に本屋に行ったら店頭に出てなかったので店員に声をかけて持って来てもらった。せっかくならリアル店舗で買いたいからね。
タイトルは「下級国民A」。タイムリーで自虐的。
ゴルフクラブのメンテナンス事業が破綻し、震災バブルを目当てに仕事を取りに行ったら、現場の土木作業をやることになり、流れで除染作業に携わることになる顛末が書かれている。
作業の内容よりも作業員との人間関係の方が辛そうなのはどこの仕事も同じか。
筆者は休憩中も本を読んでてそんな作業員がいない現場だからそれは辛いだろう。文中唯一出てくる作家名がジャック・ケッチャムという人の悪意を徹底的に抉り出す作家なのもでき過ぎた話しだ。
最近のコロナの騒ぎが311以降に似ているから興味があるなら今読むべき。
勝手に原発での作業の話しかと思ってたのでそこは違った。
ちょうどデビュー作が徳間文庫から出たところなので買ったから創作の小説も読んでみよう。
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