JORKER
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ジョーカー見てきた!
コメディアン志望の中年男が悪の扇動者ジョーカーになるまでを描いた映画。
ヴェネツィア国際映画祭で最優秀作品賞を獲った注目作だけど、見事なくらいワンテーマの映画なので好みは分かれそう。
突然笑い出す病を持った主人公を演じるホアキン・フェニックスの演技は必見。
80年代が舞台のようだけど社会保障の打ち切り、貧富の拡大、不安定な雇用、親の介護問題と今にも通じる状況で、富裕層に対抗する暴動を扇動するような内容にしたのはすごいと思った。
ちょこちょこ主人公の妄想なんじゃないかと思わせるようにしてあるけど、無差別殺人とか起きてる日本では真に受ける人も出そう。「持たざる無敵の人」宣言も出てくる。
映画館の看板に「怪傑ゾロ」と出てたから1981年が舞台。レーガン時代だ。
1981年はニューヨークの犯罪件数が1番多かった年らしい。
で、1番すごいなと思ったのはこの映画の宣伝でバットマンのスピンオフだということを出していないこと。
漫画のキャラクターの話しだと思われたくなかったんだろう。それにR15だから子供は見られない。
バットマンを知らなくもちゃんと話しは成立してる。
でも富裕層の象徴として出てくるのがバットマンの父親だというのは知ってると想像が広がるんじゃないかな。
最後のクレジットでロバート・デニーロが出てたことに気づいた。体型どころか頭身も変わっていないか?
それといきなり流れてきたWhite Roomに驚いた。
ジョーカーのアクションシーンは暴力か殺人だし話しは暗いしで、見て拒否反応を示す人がいてもおかしくない。
エンドクレジットが終わった時に拍手したいほどだったけど、やってたら狂人扱いだったろうな。
この映画を本当に見て欲しい層は映画にお金払わ(え)なそうだ。
R15だからテレビ放送もないだろう。
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