トーマス・ピンチョン「LAヴァイス」
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中断しつつやっと読み終わった。
ピンチョン最新作。
舞台は1969年、ベトナム戦争とチャーリー・マンソンのシャロン・テート殺害が影を落とすロサンゼルス(1996年という誤植があって惑わされた)。
マリファナ好きの探偵が不動産業界の大物の行方を追ううちに、ヘロイン密輸にまつわる一味につきまとわれていく。
主人公がいつもマリファナを吸っているため、話があっち行きこっち行き先が読めない、と思いきやちょうど半分くらい読んだところで急に普通の探偵小説ぽくなる。
ピンチョンには珍しいストレートな小説だった。
相変わらず曲を演奏してるシーンが多かった。
2009年に発表された小説で、2014年にはブギーナイツやマグノリアのポール・トーマス・アンダーソンが映画化してるんだけど、最後まで読んで、何故PTAがこの作品を選んだか理由がわかった。
そしてピンチョンがPTAに映画化の許可をした理由も。
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