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    押井守の仕事論が面白かった

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    「仕事に必要なことはすべて映画で学べる ―会社に使い倒されないための9の心得」
    このタイトルを見て、まさか映画監督の押井守の著作だと思う人はいないんじゃないか。
    そう思う人が多いと思ったのか、表紙に「仕事に必要なことはすべて映画で学べる 映画監督 押井守」とデカデカ印刷されている。

    「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」という本が出版されたのは自分が大学生の頃のことだから、もう20年以上前か。
    このタイトルのパロディは陳腐化してるし、内容もどうかと思ったのだが、押井守の本は面白かった。

    『ハスラー』、『飛べ!フェニックス』、『007 スカイフォール』、『マネーボール』、『プライベート・ライアン』などなど、
    主に70年代以前の映画から、現代に通じる処世術を導き出している。
    部下をマネージメントし、クライアントの無理難題を交わしながら自分の作品を作り上げるという面で、押井守が映画監督をクライアントと観客の間の中間管理職としてとらえているため、中間管理職には特に参考になる。

    また、押井守の映画論としても読める。
    人と人との関係性に重点を置いているため、話造りの参考に学べる点が多い。

    着眼点や発想が、こちらは映画ではなく野球監督の落合博満「采配」に似ている。
    重要なことは信念を持って事に当たるということだ。
    そしてその信念を貫くために、危急の時は適宜対応するという柔軟性。
    このことを指摘しているのがポイントだろう。


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