町山智浩の『地獄のアメリカ道中記「ディア・ハンター」』を読んで
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「トラウマ恋愛映画入門」刊行記念として、文芸誌「小説すばる」11月号で町山智浩特集をやっている。
樋口毅宏、川本三郎との対談と、『地獄のアメリカ道中記「ディア・ハンター」』というのを掲載している。
町山智浩はアメリカ在住の映画評論家。80年代から宝島の編集などに携わってきた人で、90年代後半からアメリカに住んでいる。
このアメリカ道中記が気になって、珍しく文芸誌を買ってみた。
今月は短編小説特集もやっていて、せっかくなので他の方の小説も読んでみた。
普段手に取らない作家の作品に触れてみたいと思ったからだ。
でもそこで思ったのは「自分が読む小説と違う世界だな」ということ。
エンタメ系の文芸誌ということもあるが、どうにも古臭いというか説明が多い気がする作品ばかりだった。
で、まあ気を取り直して対談を読んで町山さんの体験に基づいた発言から、映画への愛を感じるようだった。
最後に目当てだったアメリカ道中記を読んで、これは本当に驚いた!
平山夢明、編集者、カメラマンと4人でKKK生誕祭を見に行くという旅で、その時点で普通の人と目の付けどころが違うんだけど、最後、いや、そう来るか、と。
最初から最後まで他の作家の作品では味わえない体験だった。
この道中記を楽しんで読んでるのだから、自分は町山さんの側の人間なんだと改めて思った。
自分の知り合いにはぜひ読んでほしい。
最近では天久聖一のデビュー作「少し不思議。」の完成度の高さにもビビった。
樋口毅宏、川本三郎との対談と、『地獄のアメリカ道中記「ディア・ハンター」』というのを掲載している。
町山智浩はアメリカ在住の映画評論家。80年代から宝島の編集などに携わってきた人で、90年代後半からアメリカに住んでいる。
このアメリカ道中記が気になって、珍しく文芸誌を買ってみた。
今月は短編小説特集もやっていて、せっかくなので他の方の小説も読んでみた。
普段手に取らない作家の作品に触れてみたいと思ったからだ。
でもそこで思ったのは「自分が読む小説と違う世界だな」ということ。
エンタメ系の文芸誌ということもあるが、どうにも古臭いというか説明が多い気がする作品ばかりだった。
で、まあ気を取り直して対談を読んで町山さんの体験に基づいた発言から、映画への愛を感じるようだった。
最後に目当てだったアメリカ道中記を読んで、これは本当に驚いた!
平山夢明、編集者、カメラマンと4人でKKK生誕祭を見に行くという旅で、その時点で普通の人と目の付けどころが違うんだけど、最後、いや、そう来るか、と。
最初から最後まで他の作家の作品では味わえない体験だった。
この道中記を楽しんで読んでるのだから、自分は町山さんの側の人間なんだと改めて思った。
自分の知り合いにはぜひ読んでほしい。
最近では天久聖一のデビュー作「少し不思議。」の完成度の高さにもビビった。
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