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category: Book 1/81
川井俊夫 「金は払う、冒険は愉快だ」

無頼で厭世的なツイートを見かけていた古道具屋店主、川井俊夫初の著書「金は払う、冒険は愉快だ」プロフィールを見ると横浜出身、藤沢育ち。中卒、アルコール依存症、ホームレス、会社員をへて関西の古道具屋に。伝説のテキストサイト運営人とのこと。ツイッターには「詩人」ともある。今まで古物にまつわる本は読んで当たりばかりだったので読んでみた。小売りはしない古道具屋なので話しは買取りのこととなる。店頭への持ち込み...
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小林康夫「存在とは何か〈私〉という神秘」

小林康夫「存在とは何か〈私〉という神秘」現代哲学、表象文化論を専門にする東大名誉教授が「存在とは何か」哲学史を振り返りながら考察する。さらに量子力学的な波動論や数学の複素数論と結びつける道筋を作る。そういうけっこうな大風呂敷を広げた内容紹介を読んで興味が出た。哲学が専門ゆえに最初は著者の認識や物事の定義付けから始まる。2章になって近代哲学史の概論に触れるのだがデカルトからハイデッカー、サルトルを経...
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9月上旬に購入した本

9月上旬に購入した本樋口毅宏新刊「無法の世界」は江口寿史のイラストが完成せず発売が1年遅れたとのこと。「今日もレストランの灯りに」は医療記者岩永直子がコロナ禍で始めたイタリアンレストランでのアルバイトについて。表紙はオカヤイヅミ。高野秀行は昔何冊か読んで食傷気味になり去年出た「語学の天才まで1億光年」からまた興味が出てきた。「トルコ怪獣記」の原本は2007年刊。山本周五郎「季節のない街」はクドカンが企画...
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九月「走る道化、浮かぶ日常」

たまには気軽に読めるものを。九月「走る道化、浮かぶ日常」Twitterで流れてきてずいぶん理屈っぽく面白いことを言おうとしてるなと思った「九月」。プロフを見るとピン芸人とある。劇場でコントをやるのがメインのようだ。ちょうど初の著書が出るというので買ってみた。前書きに甘いカレーと書いてあって辛かったり、辛いと書いて甘かったりする、そういうデタラメではなくこの本はこういう内容ですよと書いてあって前説の役割を...
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古田徹也「このゲームにはゴールがない ひとの心の哲学」

読むのに時間がかかった。本屋で目に入った古田徹也「このゲームにはゴールがない ひとの心の哲学」3歳になる娘が毎日弁当の箱を空にして帰ってくる。ふと今日の卵焼きの味はどうだったと尋ねると「海苔が噛みきれなくて嫌い」という「本音」を知ってしまう。他人の感じていることや考えていることがわかるのか、相手が本心を隠して偽りの態度を取っているのをどうやって判断するのか、そもそも他人は自分と同じように考えているの...
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