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    fantastic something -ファンタスティックサムシング- 

    中古CD・古本・雑貨を販売するセレクトショップの店主ブログ

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    本と音楽のお店 fantastic something(ファンタスティック・サムシング)
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    ミュージシャン中川敬とリクオにきく 音楽と政治と暮らし

    CATEGORYBook


    山口県岩国市にあるお店ヒマール。
    手作りの革小物をはじめ雑貨や本、レコードも販売してコーヒーも飲めてワークショップや音楽ライブもやっているお店だ。2020年からは出版も始めている。
    そういうお店だからお客さんが目当てのものだけでなく手をつけてなかったものに興味を持っても良さそうだけど、お店からしたらそんなお客さんは少ないらしい。
    そこで何か新しいきっかけになればとh+ bookletというブックレットのシリーズを創刊した。
    その第一弾が「ミュージシャン中川敬とリクオにきく 音楽と政治と暮らし」
    ソウルフラワーユニオンの中川敬とローリング・ピアノマン、リクオにヒマールが音楽と政治と暮らしについて聞いている。
    2人ともSNSでも曲でも政治的な内容が多いので音楽と政治と暮らしはつながっているという考え。
    となると政治に距離を取ってる人は興味をなくしそうだが中川敬が「いかに政治を忌避する音楽が政治的か」と発言することで、政治を見ないふりをすることで現政権を認めてるという視点を与えて読者も当事者に巻き込む。中川敬はこのことを30年前から言い続けている。
    個人的な印象なんだけど日本は生真面目なのか、どんなにひどいルールでも決まったら守らないといけないと考えている人が多いみたいだ。「ミュージシャンが政治的な発言をするな」なんて言う人がいるけどこれも決められたことには黙ってろというニュアンスをすごく感じる。
    そういう状況で政治的な発言をすることや日々感じることなど2人の発言が続く。ヒマールは時折り話を振っていくスタンスなのでほぼフリーな対談だから50ページでは足りないくらいだった。本のタイトル通り、あえて具体的な質問はしないで2人の会話を聞きたくて見守っていたんだろう。
    音楽と政治と暮らし、どれかが気になったら何かしら発見があるだろうから手軽に読んでみてほしい。

    リクオさんはヒマールから初の著書としてツイッターの抜粋集「流さない言葉①ピアノマンつぶやく」を発売している。こちらは全国の本屋でも取り寄せ可能。
    ヒマールからは今のところ4冊出版されていて3冊通販で買ってるな。

    11月後半に買った本

    CATEGORYBook








    11月後半に買った本
    繁忙期で出かけられないから今月は本もCDも買い過ぎだ。
    「読み書き能力の効用」は19世紀後半から労働者階級の識字率が上がることによって世の中がどう変わったか分析した本。1957年の本だけどSNSが広がった現代も似たようなことが起きてる気がするので買ってみた。600ページ以上あるのですぐ読めるかどうか。筑摩書房は来月浅田彰の「構造と力」も初文庫化する。
    最近の量子力学関係の本を読んでいて「世界は無数に存在する」という理論について腑に落ちないというかよくわからないのでブルーバックスの「量子力学の多世界解釈」を。ブルーバックスは読み出すとキリがないな。
    「フェイク広告の巨匠」牧野楠葉の2冊目の小説集「ローレン 意味のない記号の詩」
    Tinderで日記を交換する日々を綴った葉山莉子「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」
    ゴダールが映画化を検討していたと知り買ったフォークナー「野生の棕櫚」
    町山智浩の文藝春秋連載をまとめたアメリカレポート
    安野モヨコがパートナーの庵野秀明との生活を書いたエッセイ「還暦不行届」。安野モヨコが岡崎京子のアシスタントをしてたのは知ってたけど、デビュー短編のタイトルが『まったくイカしたやつらだぜ!』だと初めて知った。どんとがボガンボスの前にやってたローザ・ルクセンブルクの曲名だ。

    #読み書き能力の効用
    #量子力学の多世界解釈
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    #上林暁
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    #日本橋出版
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    #中公文庫
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    #文藝春秋
    #祥伝社

    矢舟テツロー 「矢舟テツロー、ベリッシマを歌う」

    CATEGORYMusic


    シンガーソングライター矢舟テツローの名はカバーする曲のセレクトが良くて気になっていた。
    最新作はピチカート・ファイヴの小西康陽がプロデュースでピチカート・ファイヴのアルバム「ベリッシマ」を丸ごとカバーしたもの。
    ピチカート・ファイヴは野宮真貴が参加してから世間でブレイクした。意外と知られていないけどその前の「ベリッシマ」時代のボーカルはオリジナル・ラヴの田島貴男だった。
    田島貴男も当時は20代前半でソウルに憧れていた頃。オリジナル・ラヴから遡って「ベリッシマ」を聞いた時は歌い方無理してるなと思うところもあった。
    今回のアルバムは曲順も元と同じ。シンプルなピアノトリオの演奏と矢舟テツローの声も相まって曲の良さがいっそうわかる。
    こういうシンプルな演奏は好きなんだけどスムーズすぎるようにも感じるな。ライブはどうなんだろう。

    発売日に購入してたんだけど本家「ベリッシマ」のCDを探しても見つからなくて投稿が遅れた。
    デザイナーの進藤三雄が亡くなった時も見つからなかったんだよな。

    11月25日購入のCD

    CATEGORY買物
    民謡クルセイダーズ/日本民謡珍道中
    Sofia Kourtesis/Madres
    Yussef Dayes/Black Classic Music
    camino/変身
    Pink Pantheress/Heaven Knows
    井の頭レンジャーズ/モア・シングス!
    Amaro Freitas/Sangue Negro
    中村達也/Locus
    Kodama & The Dub Station Band/ともしび
    J Rawls/The Liquid Crystal Project
    King Curtis/Azure
    The Cal Tjader Quartet/Live At Club Macumba San Francisco 1956
    VA/Rebirth Of TBM
    矢舟テツロー 「矢舟テツロー、ベリッシマを歌う」

    民謡クルセイダーズ 「日本民謡珍道中」

    CATEGORYMusic




    民謡クルセイダーズ2枚目のアルバム「日本民謡珍道中」ついに発売!
    しかもユニバーサルと契約してメジャーデビューだ。
    3年くらい前かと思ってたら1枚目のアルバムが出たのはもう6年前。5年前にライブを見た時には次のアルバムが出せそうなくらい新曲をやっていた。
    海外ツアーに行ったりコロナもあってこんなに間が空いたんだろう。
    民謡クルセイダーズは日本の民謡とラテン音楽をミックスしてるのが売り。
    1枚目はミックスをドライ&ヘビーの内田直之さんがやっていて素晴らしかった。
    クレジットを見たら今回はフレンテ・クンビエーロのリーダーとMambo NegroのDaniel のオーナーが手がけている。だからかアルバム全体がクンビアっぽい。キーボードのビザールな音が印象に残る。
    これまでも海外で演奏してたけどユニバーサルと契約したからますます海外での活動が増えそうだ。